いいお天気の日曜日、和歌山市の博物館へ行ってきました。
行きは南海電車の特急サザンに乗って行きました。特急サザンは、座席指定席は有料ですが自由席は運賃だけで乗れます。
途中、淡輪駅から岬公園へ走行中の車窓からこんもりした森が見え、友人と「古墳の様ね」と。調べると淡輪古墳群でした。
大阪難波から1時間ほどで和歌山市駅に着きました。
駅舎は新しくなっていて、図書館も駅に隣接していて便利そうです。
まず、本願寺鷺森別院へ行きました。

鷺宮別院

信長と対立していた大阪本願寺合戦の末、天正8年顕如が和歌山へ、天正11年貝塚にいくまで「鷺森本願寺」となっていました。
午後から常例法座がありますが10時過ぎだったので境内は静かで、本堂に上がって参拝しました。
近くにある産土神様の朝椋神社へお参り。別院の前にある学校の脇に移設された鷺ノ森遺跡の排水遺跡を見学。

鷺宮移籍

さすがですね。緑泥片岩と和泉砂岩が使われていました。
それから、和歌山市立博物館へ。

市立博物館

関西文化の日で無料でした。まず常設展示を、縄文土器や石器、弥生時代の石包丁など石器・土器、古墳時代の遺物、車駕之古址古墳から出土した金の勾玉、大谷古墳の出土遺物など、見応えがあります。岩橋古墳群の緑泥片岩の実物大石室も再現されていて中に入ることも出来ます。岩棚や梁は圧巻ですね。また、太田城水攻めの発掘調査の様子も報告されていました。江戸時代の和歌山城の図などもあり、さすが御三家の城下の様子がうかがえます。
2階で、創建1250年・日本遺産認定記念特別展『紀三井寺展』が開催されています。十一面観音菩薩立像、弥勒菩薩座像、千手観音立像などの仏像や、曼荼羅、和歌浦図屏風など見応えがありました。
次に県立博物館へ向かう途中、和歌山城の西側を通りました。

和歌山城1

追廻門から入って行くと、緑泥片岩の石垣と砂岩の石垣が並んでいます。

片岩の石垣

緑泥片岩の石垣は緩やかで、和泉砂岩には、刻印らしきマークがつけられています。暖かなお天気で石垣を見ながらお弁当。
国道42号と三年坂通りの交差点のところに八代将軍となった吉宗の銅像が颯爽と建っています。

吉宗

この向こう側に県立美術館と隣同士に県立博物館がありました。

お城の天守が近くに見えます。
和歌山城2

県立博物館では、創建1250年記念特別展『国宝粉川寺縁起と粉河寺の歴史』が、今月23日まで開催中です。

粉川寺展

全部の展示室を使っての展示でしたので、全部見るのに3時間ほどかかりました。
粉河寺縁起、霊験記の説明を見てから回るのが良いですね。大伴孔子古と童男行者。仏像も多く来ていました。千手観音像。二十八部衆部及び風神雷神像。縁起絵巻や霊験記が多く出品されていていました。メインの国宝『粉河寺縁起絵巻』は850年の時に誘ってくれるようで迫力がありました。
見終えて館を出ると、天守が夕暮日を浴びそびえていて美しく輝いていました。

和歌山城3

お城の石垣に沿って岡口門から分かれて街中へ、JR和歌山駅から紀州路快速で帰ってきました。