今日は、豊中市の本町遺跡の現地説明会がありました。
かつて、須恵器の桜井谷窯跡群の現説や内田遺跡の現説にも来て、本町遺跡は桜井谷窯跡群で焼かれた須恵器の出荷作業をしていた基地ではと見られていると、興味もって友人と行きました。
駅から歩いて行くと新免館の前に能勢街道の道標がありました。

能勢街道

新免館で美味しい昼食。このお店の立派な建物は伏見の酒蔵を移築されたそうです。
今日の本町遺跡の遺構は、古墳時代後期の集落遺構が多く見つかっていて、造付けカマド跡なども出ていました。カマドに須恵器の高坏を逆さにして甕を乗せて使用していたらしいと。

本町遺跡竃跡

奈良時代の頃の溝もありました。

本町遺跡2

上面の遺構面から江戸時代の新免村とみられる集落の遺構も見つかっていました。

本町遺跡1

街中なので多くの見学者がつめかけて、午後の説明会も早く始まり順次入れ替わって説明を聞きました。
見終わってから、豊中稲荷神社へ行きました。

稲荷神社

ここの鳥居の狛犬さんは新しいでしたが、拝殿前は砂岩製の文政2年の狛犬さんでした。下の第三台座からは新しい花崗岩製でした。

狛犬さん

このあたりには、新免宮山古墳群や金寺山廃寺などがあるようですが、今度来ましょう。
駅へ戻り庄内駅で下車、昨年秋に開館した豊中市立郷土資料館へ。駅からは少し遠く分かりづらい、ナビを使いながら歩きました。館は新しいし展示も少ないですが見やすいです。穂積遺跡で多くの貝が出土していたのは初めて知りました。また、ここは庄内式土器が名付けられた庄内遺跡の近くでもありました。

庄内土器

桜井谷窯跡群2-2の出土した須恵器もあり、現説時の光景を思い浮かべて見ていました。
昨年訪れた古墳の副葬品の展示もあり、良かったです。
ロビーに勝部遺跡で出土した人骨が展示されていますが、なんと!腹部にサヌカイトの石剣が突き刺さっているでは!痛々しいご遺体に黙祷。
弥生時代の人骨はよく残っていますね、古墳時代より多いのではないのかしら?
土に埋めると残りやすくなるのかしら?等と考る。

また、庄内駅か神崎川駅まで歩くと思っていたら、郷土資料館前の道をバスが阪急園田駅まで通っているので助かりました。