趣味の歴史

若狭 国宝のお寺

 
 今日は、友人たちとツアーに参加。
大阪駅からサンダーバード金沢行きに乗って

サンダーバード金沢行き

敦賀で下車。
後二日で金沢行きのサンダーバードが、北陸新幹線が敦賀まで延伸するので敦賀止まりとなります。
丁度、大阪行きのサンダーバードが入ってきました。

サンダーバード大阪行き

敦賀から観光バスで若狭の小浜へ。
現在は、舞鶴若狭自動車道(若狭さとうみハイウェイ)が開通していて、従来走っていた国道27号よりだいぶ時間が短縮されていました。でも、若狭のもつ歴史的遺産や古墳など景色を見ることが出来なくなりました。一寸淋しくなった感です。
三方五湖PAで小休止。
お箸のせいわで、箸作りり体験後、若狭塗りのお箸を購入。
若狭で捕れたお魚などの昼食を済ませてから、明通寺へと向かいました。
石段を上がり仁王様に迎えられて山門をくぐり、

山門

幽玄で凛とした山の空気を感じ境内を上がって行きます。

本堂へ

境内に少し残雪がありました。
国宝の本堂は正嘉二年(1258)再建で、御本尊は薬師如来坐像です。拝しながらご住職の講話をお聞きしました。前回参った時は、本堂の檜皮を葺き替え中でした。

本堂と三重塔

国宝の三重塔への石段を上がり、外から内陣の釈迦三尊、阿弥陀三尊を拝みました。
建築年は文永七年(1270)で、重厚で趣を感じる塔です。
不動明立像にもお会いして、自然を取り込んだ庭園を鑑賞。
帰りに日本海さかな街で買い物、敦賀駅からサンダーバードに乗り帰ってきました。

敦賀駅

越前国府と紫式部を訪ねて


 10日の日曜日、今週末から18きっぷで行けなくなる、福井県越前市へ行ってきました。
今朝、遅れていた近江今津行きの新快速に乗りましたが、敦賀行き新快速が直ぐ後に来ていたので大阪駅で乗り換えました。湖西線から山々の雪景色を楽しみました。
近江塩津で、東海から来た友人と合流して3人で北陸本線の武生駅で下車。先ず、越前蕎麦の昼食。
午後から、500円タクシーを利用して紫式部公園へ向かいました。武生には期待していた雪がありませんでした。優雅な池や築山に架かる朱塗りの橋と雪釣り、紫式部の像が日野山と都の方に向いてたたずむ姿が美しい。

紫式部公園

庭園を回り、紫ゆかりの館に入って、

ゆかりの館

紫式部の越前へのと道中や越前国府での暮らなどのパネル展示。越前で詠んだ歌や『源氏物語』について等のパネル展示を見ました。昨年の越前国府跡の発掘調査の様子も知ることが出来ました。
ふるさとを偲ぶ散歩道を歩き武生中央公園へ。そして、寺町の方に向かいました。洞源寺の山門は府中城の門と伝えられています。

洞源寺

その前を流れる川の橋は、紫きぶ七橋といい、紫式部にちなんだ銅板と説明文がありました。

七橋

途中にあるボックス型の建物は、大きなお地蔵様が祀られていました。
千代鶴神社へ。越前打刃物の祖。千代鶴国安をお祀りした神社です。千代鶴の池は刀を鍛えるのに用いたと。狛犬も彫って池に沈めていました。その狛犬さん見たいです。
御霊神社から寺町通りへ。国分寺へお参り。

国分寺

今は小さなお寺ですが、かつては大きな伽藍だったのでしょう。
その前には総社大神宮。

総社大神宮

この境内には『越前国府跡』の碑が建っています。

越前国府

越前国府の中心部だったのでしょう。
寺町通りの奥に引接寺。山門の豪華な彫りが、龍の立派な爪も目を引きました。

引接寺

境内の幼稚園舎は、元警察の建物。大きな石の大仏様など大きな石仏が多く見ることができました。
そして、越前国府の遺構が出た本興寺へ。境内の一角に発掘場所がありました。大きな説明板が架かっていて、現場を見ながら発掘当時の事を知ることが出来ました。

国府発掘場所

また本堂の前に咲いている梅は【紫式部ゆかりの紅梅】です。

本興寺

紫式部が植えたのは白梅でしたが、娘の大弐介賢子が母をしのんで植えた紅梅といわれていると。
お土産に地酒を買って、駅へと戻る途中の市役所前の[越府城趾の石垣]を見に行きました。

発掘された石垣

この石垣は市役所の工事の時に見つかってここに移築、前回来た以降に発掘された石垣です。
電車を待つ間にも特急しらさぎやサンダーバードが通り過ぎて行きます。これらの特急もあと数日でこの線路を走ることが無くなります。ホームにいる人たちも写真を撮って思い出に。帰りの電車は超満員でした。もちろん、新快速に乗換の敦賀駅ダッシュは凄いものでした。この光景もあと数日間で見納めに?丁度3人座ることが出来ましたが、増結される米原まで立っている人も多くいました。

焼土のある掘立柱建物跡


 今日は、川西市加茂遺跡の現説がありました。
午後からの部に申し込みしていました。
加茂遺跡のある台地に痛めた足をかばいながら上って行きました。
川西市文化財資料館で受付を済ませて、出土した遺物などを見学。

加茂遺跡遺構1

寒い日で、資料館の裏手の発掘調査現場で説明を聞いている時に雪が降ってきました。
私が初めて加茂遺跡の現説に来た時も、雪が降っていました。
中心部を囲む環濠と入り口などが見つかった時でした。
今回は、丁度その環濠の外側で、竪穴式建物や木棺墓、大型溝、大型土抗などが見つかっていました。
竪穴式建物は焼失していて、建物に使われていた木材が炭素化して、地面も焼土化していました。

遺構2

その建物は、木棺墓に切り合って建てられていたと。木棺墓の頭の辺りに水銀朱が見られました。

木棺墓

大型溝には、上まで弥生土器が埋まっていて、弥生時代に埋まった事が分ります。表土から直ぐ下に弥生時代の遺構に到達するのですが、大型土抗はかなり深く掘ってありました。

大型土抗

何度か加茂遺跡の発掘調査の説明会に来ましたが、後世に遺構が良い状態で残され見ることが出来ました。
加茂遺跡を歩き、JR川西池田駅を越えて阪急川西能勢口駅前からバスに乗りました。

飛鳥・藤原京の遺構


 今日は、本薬師寺跡と飛鳥石神遺跡の現地説明会がありました。
友人と参加しました。近くですので同時に行なわれると交通費的にも一回ですみ嬉しいです。
先ず、畝傍御陵前駅で下車して、本薬師寺の発掘現場へ向かいました。
幾度も訪れていますが、本薬師寺の発掘調査の現説には初めてです。
発掘されたのは南門の西南の角で、石が敷き詰められてその回りに雨落溝の石組みがあります。礎石を抜かれた跡もありました。

本薬師寺南門跡


本薬師寺石敷

丁度、東塔と西塔の真ん中の南に位置しています。藤原京から来た人達は、この南門から境内に入って行ったのですね。遺構に立って、往時の人達が眺めていたであろう本薬師寺の伽藍を想像。
出土瓦から、奈良時代から平安時代の物も出土していて、平城京の薬師寺と併存していたことがわかりったと。見終わってから、西塔と東塔を巡っりかつての伽藍を思い巡らせて・・・
昼から、北風が吹く飛鳥川に添って明日香に向かいました。気持ちの良い道です。
石神遺跡の現説会場は、明日香村埋蔵文化財展示室の西側にありました。昭和56年に石神遺跡第1次調査を行なった場所の再調査です。また、石像物の須弥山石と石人像が出土した場所らしいです。

石神遺跡2

塀の跡が5カ所も、時期により造り替えられたらしいです。立派な石組み溝も塀に沿って出ていました。第1次調査時の写真も

石神遺跡3

その石像が見つかっていた場所ですが、塀の傍です。あのような石像ならば、庭園の良い場所に置かれていたと思うのですが。この施設を閉鎖する時に、この場所に石像たちを放置?したのでしょうか。謎ですね。
見学を終えてから、明日香村埋蔵文化財展示室で、飛鳥の遺物を見学しました。
寒いので何時ものようにウロウロするのはやめてバスに乗り橿原神宮前へ出て、西大寺経由で戻りました。西大寺で乗り換え電車を待っている時、京都行きの特急電車が先発で入線しました。なんと乗客のほとんどが外国人の旅行者でした。
東大寺のお水取り行事が始まりましたね。

市内の遺跡発掘現場と周辺の遺跡


 市内の道の下遺跡で発掘調査が行なわれています。

道の下遺跡

この辺りは伊丹台地の縁で、台地上に弥生時代からの人の営みが見つかっています。
平地は、武庫川の氾濫などで人が住むのに適しない場所で、平地で農業を営み次第に生活の場が台地上に移動。弥生時代中期からの遺構が多く見つかっています。
道の下遺跡も、弥生時代から古墳時代にかけての遺構です。彼方此方に遺物が顔を見せていました。
耕作地だったので粘質土で、雨が多いこの冬では作業が大変そうです。雨が降れば水はけが良くないのでベタベタになり、乾けば堅くなります。
三月末までに後片面も発掘調査を続けます。
回りの遺跡も巡りますが、地上に何も痕跡が残っていません。
ここに周溝墓がありました。ここに大型井戸がありました。ここには大型住居跡が見つかっていました。と。
武庫庄遺跡は、阪神淡路震災後の発掘調査で大型建物跡が見つかりました。

武庫庄遺跡

調査区域で見つかったのは、棟持柱と掘立柱跡が数本、柱穴には柱根が残っていて、棟持ち柱は現在見つかっている中では最大の太さです。残念?な事は、全体が発掘されていないと言うことで、高床式建物の全容が分らないのです。手前の畑の下には、建物の約半分が今も眠っているのです。
どんな遺構が見られるのは何時か、楽しみでもありますね。
台地の縁から武庫川の方にかけて段丘崖があり、南と西の方に道が下って行きます。

伊丹段丘端っこ

バス停に標高が記載されていますので、見ながら歩くのも勉強になります。

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